駐妻の方の中には、仕事を辞めて夫の海外赴任についていくことにしたという方も多いのではないでしょうか。
私自身も新卒から勤めていた会社を退職し赴任先へと移り住んだ一人です。
その際、失業手当の存在を知ってはいたものの、結局何も手続きできないまま引っ越し、本来必要な延長申請の手続きもしないまま、本帰国後も長らくその存在を忘れたままでした。
ふとしたきっかけで失業手当の存在を思い出したときには、すでに帰国してから1年ほど、退職してからだとすでに約2年半過ぎていました。
慌ててハローワークに駆け込み、さすがに無理か!?と思いながらも相談したところ、
無事受給資格を認められ、実際に失業手当を受給することができました。
結構な金額になるのに、よく分からないからと申請せず失業手当をもらい損ねることになったらあまりにもったいない!!
ということで
- 失業手当の存在、完全に忘れてた!何の手続きもしてないけど、まだ間に合う?
- 元駐妻が本帰国後、失業手当を受給するまでのざっくりとした流れを知りたい
という方に向けて、私自身の体験談を書いていきたいと思います。
そもそもなぜ失業手当の存在を思い出したのか
約2年ほど駐妻として海外生活を過ごした後、里帰り出産のために一時帰国しましたが、
その数ヶ月後、夫にも帰任の辞令が出たため、現地に戻ることなくそのまま本帰国となりました。
赴任先で仲良くなった元駐妻(同じく本帰国済)と再会した際、彼女が何気ない会話の中で、
「最近ハローワーク通ってるんだよね」と一言。
え!!!!それって失業手当をもらってるってこと!?
そうそう!意外と結構な金額になるんだよね。
そういえば私も退職当時、失業給付を受給し損ねたくないと思って、
ハローワークに電話で問い合わせしたことがあるような…
でも特に何も手続きとかはしてない、まだいけるのかな!?
帰宅後、急いで当時ハローワークに問い合わせした際のメモをどうにか探し出したところ、
【よく分からんけど、帰任後に全て手続きしたらOK】的な言葉を残し、未来の自分に全てを託して完全に記憶から葬り去っていたのでした…
帰任後でも手続きOKって本当!?まだいけるのか!?と慌てて調べてみるのですが、ざっとネットを見た感じ、
◆本来、受給できる権利は退職後1年間しかないらしい!
◆世の駐妻の皆さんは、延長手続きなるものを一時帰国のタイミングにしているらしい!
(延長手続きをすれば受給期間を一定期間<最長プラス3年>延ばすことができるらしい)
え、全然何も手続きしないまま、もう退職してから2年半以上、帰国してからだってすでに1年以上経ってるし…なんか無理っぽくないか!?
とりあえず、まずはハローワークに聞いてみよう!!
早速、ハローワークに電話で事情を話し問い合わせたところ、「電話では判断しかねるので、書類を揃えて一度来所してください」とのこと。
書類を準備し実際にハローワークへ行ってみることになりました。
ハローワークに指示された必要書類
- 離職票(退職後1〜2週間で会社から郵送されてくる書類です)
- 本人確認書類(マイナンバーカードや運転免許証etc)
- 配偶者の海外勤務の辞令
⇨私の場合、夫の会社が現地外務省に労働許可を申請した際の書類を持っていきました!全文英語でもOKでした。 - 申請者本人の渡航が確認できるパスポート
- 顔写真2枚(縦3㎝×横2.5㎝程度)
- 通帳やカードなど振込先が分かる書類
実際にハローワークに来所し申請してみたら…
初めてのハローワーク、ドキドキしながら行ってきました。
こちらの経緯を要約するとこんな感じ
- 約2年半前に退職し、その後すぐに夫の海外赴任先に移り住んだ
- 約1年前に里帰り出産のために一時帰国した(現在育児中)
- コロナ禍のため現地に戻ることができない状況が続き、そうこうしている間に夫に帰任の辞令が出て、こちらに引っ越し今に至る
一通り話したところで、担当者の方はかなり戸惑っているおり、(そりゃ困りますよね…)
一人では判断しきれなかったようで先輩らしき方と相談し始めました。
小声ではあるものの、ほぼ私の目の前で話し合いされているため、
ちらほら「う〜ん、無理じゃない?」「ダメなんじゃない?」的な言葉が聞こえてくる…
やはり無理なのか、、気づくのが遅すぎたのか、、
無理なら一思いにそう言って終わらせてくれ〜涙
この状況、なかなか辛い…
と思いながら、いたたまれない気持ちのままひたすら待ち続けていました。
おそらく30分ほど話し合ってお二人の中では『多分無理っぽい』という結論のようでしたが、
確証がなかったようで、さらに上の方にも相談に行くと(→ここも全部丸見え&丸聞こえ)、その方が一言
「いや、いけるっしょ!」
完全諦めモードだった私、歓喜( ;∀;)
どういう理由でOKなのか、その偉い方が説明して担当者の方も納得されたようで、その後はトントン拍子に進み、
無事受給資格について認められたのでした!
延長手続きしていなかった私でもOKだった理由
ずばり、『延長申請手続きは遡って手続きできる』からでした!
参考:厚生労働省「受給期間延長の申請期限を変更します」
なので、もし「延長申請手続きしてなかった!」という方も、諦めることなくまずは問い合わせてみてください。
ただ、私の場合、帰国してからすでに1年以上が経過しており、おそらくここが今回ハローワークの担当者の方を悩ませたポイントだったと思われます。
・一時帰国のつもりだった帰国日が、結果的には本帰国日となっており、延長できる理由(働くことのできない理由)がそこで終了している。
・そこから受給期間(1年間)のカウントは再開されていたので、帰国後一年以上経っている現状ではすでに受給の権利は消滅している。
→これだけ見ると確かにアウトです。
しかし、私の場合はあらたに延長できる理由(働くことのできない理由)として
【妊娠・出産・育児】が発生していました。
つまり、①【配偶者の海外勤務に同行】と②【妊娠・出産・育児】という2つの延長理由の併用という形で私はOKとなったのだと思われます。
(そのため、延長手続きに必要な書類として、追加で母子手帳も依頼されました。)
失業手当の受給資格が認められたその後
受給資格が認められたら、そこがゴールではなくスタートラインです!
そこから数回、ハローワークが決めた『認定日』という日に、
求職活動の実績を記入した『失業認定申告書』というものを提出し、無事認定されることで初めて失業手当を受け取ることができます。
(詳細は割愛しますが、ここからはハローワークの方が細かに指示してくれるので難しくないと思います!)
失業手当の金額が日額3,612円以上となる場合、扶養から外れることになります。
私は夫の扶養に入っていたので、①扶養を外す手続きと②国民健康保険、国民年金に切り替える手続きが必要となりました。
※一見、めちゃめちゃ面倒そうですがそこまでじゃないです!良ければ体験談もチェックしてみてください👇
色々な手続きを経て、実際に失業手当を受給してみた感想
本当に申請して良かった!!!です。
あのとき友人に会って失業手当の話題が出ていなかったら…と思うとゾッとします。
退職してから自分でお金を稼ぐことがなくなり、現在も再就職ができていない私にとってこんなまとまった金額を得ることは、まず不可能でした。
調べてもよく分からないし明らかに面倒そうだし、もういいかな?と諦めそうにもなりましたが(汗)
実際に受給してみた今、もらえる金額に比べたら、必要な手続きの手間など造作もないことだったと感じています。
何より、本当にお金の余裕は心の余裕だ、と改めて感じています…
大変長くなってしまいましたが、以上が私の失業手当の手続きの体験談でした。
私と同じような境遇の方に少しでも参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました!( ;∀;)
こちらも要チェック!
コメント